前の10件 | -
Blue Doors [こぼれ落ちる想い]
そっと
目を閉じれば
開かれる
泣きたくなるほどの
青を湛えた
誘いに
☆photo/(C)「NEO HIMEISM」
(※このお写真は「NEO HIMEISM」さまよりお借りさせて頂き、
使用させて頂いております。
こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)
☆words / (C)夏実
歳を重ねただけの子供のまま [こぼれ落ちる想い]
炙り出されるような感覚
めまいを覚えるほどの熱量が
想い出にみるみる色をさしてゆく
ぼやけてしまった輪郭を取り戻すことはできないけれど
それは確かに以前感じたはずのもの
心に広がった痛みのようなものが
ただ 歳を重ねただけの子供のままだと
窓に映る自分を
ため息混じりに見つめている
☆photo/(C)「NEO HIMEISM」
(※このお写真は「NEO HIMEISM」さまよりお借りさせて頂き、
使用させて頂いております。
こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)
☆words / (C)夏実
伝えて [Blue Doors〜ココニイル]
途切れることなく 寄せては返す
蒼の囁き
まるで 振り払うように
砂浜を駆けた
飛沫 乱反射
虹が 砕け散るみたいに
涙 乱反射
心 砕け散るみたいに
貪るような 呼吸を
強く噛み締めたなら
押し寄せる 想いに
目がくらんだ
蒼の残骸 蒼の切れ端
きっと
アノヒトも見つめる空の彼方だと
どうぞ
どうぞ
アノヒトに 伝えて
瞳より溢れる 蒼よ
耳震わす 蒼よ
髪なぶる 蒼よ
ココニイル
ココニ、イル
ワタシハ
ココニイル、と。
☆photo/(C)frank mckenna
(※このお写真はfrank mckennaさまよりお借りさせて頂き、
使用させて頂いております。
こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)
☆words / (C)夏実
拙著『Blue Doors〜ココニ、イル』より
夏色幻想 [こぼれ落ちる想い]
炙り出されるような感覚
めまいを覚えるほどの熱量が
想い出にみるみる色を刺してゆく
ぼやけてしまった輪郭を
取り戻すことはできないけれど
それは確かに
以前感じたはずのもの
☆photo/(C)「NEO HIMEISM」
(※このお写真は「NEO HIMEISM」さまよりお借りさせて頂き、
使用させて頂いております。
こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)
☆words / (C)夏実
心溢れて [こぼれ落ちる想い]
見失ってしまった輝きの行方を
教えてくれる人がいる
それはあまりに透明な美しさだったものだから
もう自分では見つけられないのではないかと
思い始めていた
添えられた
小さな小さな言の葉に
心重なり生まれてくる 熱
大丈夫と
こたえる代わりに
音もなく涙がこぼれて
ただ、こぼれて。
☆photo/(C)「NEO HIMEISM」
(※このお写真は「NEO HIMEISM」さまよりお借りさせて頂き、
使用させて頂いております。
こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)
☆words / (C)夏実
優しい口づけ [こぼれ落ちる想い]
言葉だけで繋がっている 結び目を
そっとほどいて
優しく結い直す
ほどいた瞬間に
優しい時間が
ふわっと心に広がって
やわらかな熱を帯びてゆく
それはまるで
そっと唇に微笑みが口づける……
そんな感じ。
☆Photo & words / (C)夏実
夢見る頃を過ぎても [こぼれ落ちる想い]
想いを伝えることに
まとわりつくような
様々な事柄を
一つ一つ
取り除くように
熱いコーヒーを楽しみながら
ぼんやり考えている。
でも……
そんな時間が
何だか
愛おしくて。
☆photo & words / (C)夏実(ryus_cafe)
欠陥結晶 [こぼれ落ちる想い]
時間とともに
色々な感情や現実が
くっついてきてしまって
素直な言葉も
心の中で凍りついてしまう
それを
伝えること自体
とても恐くなる
いらないもののようにも思え
受け止めさせられた相手を思うと
たまらなく切なくなる
伝えたい
伝えたくない
自問自答しながら
ずっと考えてる
大切だ、ということ
☆Photo/(C)「NEO HIMEISM」
(※このお写真は「NEO HIMEISM」さまよりお借りさせて頂き、
使用させて頂いております。
こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)
☆words / (C)夏実(ryus_cafe)
燃え尽きて、なお。 [こぼれ落ちる想い]
視線が囚われて
離れてくれない
美しいわけでも
何でも無い
ただ
ただ 消えてゆこうとしているだけなのに。
無言の感情が
胸を焦がす
☆photo/(C)「NEO HIMEISM」
(※このお写真は「NEO HIMEISM」さまよりお借りさせて頂き、
使用させて頂いております。
こちらからの無断転載はくれぐれもおやめ下さいませ。)
藍に溶けて [こぼれ落ちる想い]
紫煙と苦笑が交錯して
肩すくめ合って
褪せた心の色
溢れそうになる涙が
まるで
鮮やかさ取り戻すよう
知った分だけ
生き方上手になったような気はするけれど
心の欠片は
置き去りのまま
あの時の
夜空のむこうに
来たはずだけど
☆photo & words / (C)夏実
前の10件 | -